ツイッター以上ブログ未満

かつては日々の食事メモでした。

やるべきこと、やらざるべきこと

本日卒業を迎える後輩諸氏へのビデオメッセージを作る。それが我々OBにあたえられた使命(ミッション)だった。

事の発端は二週間前。かつて所属していた研究室の先生からOBに送られた1通のメールだった。「今年度は卒業し、ラボを去る学生が多い。ついては、OB諸君からのメッセージを募り、ビデオメッセージとして卒業式の夜に上映したい」。燃え上がれガンダム。メールを読んだOBは各人思い思いの動画を取り先生に送ることとなる。かく言う私も気合は十分だった。もちろん一時期を、あの辛い研究生活を共に過ごした後輩諸氏への熱い想いから・・・などでは断じてなく、ただただウケを狙って自分が満たされたいだけのユーチューバーだった。さーてどうやって笑いをとってやろうか。どーれ面白動画をとってやるぞ。ハローYouTube。ハローYouTube

などと考えていたら企画だけが壮大に膨らみ続け、何もしないまま卒業式当日を迎えてしまってヤバイヤバイと焦って早起きしたのがそう、つい先刻のこと。前日飲みすぎてまともに目が開かず、髪もボサボサ顔もしわくちゃ。それでも何も撮らないよりはマシと、この二週間あたため続けたネタをすべて放棄し、目も開かず髪もボサボサ顔しわくちゃという痴態を晒すだけの拷問のような動画を撮影し先生に送付したのだった。

何もしないよりはマシ。しかし時として、何もしない方がマシな場合もある。そう思ったのは、慌てて送付した動画をあらためて見返すと、目も開かず髪もボサボサ顔しわくちゃなだけでもきっついのに、こともあろうに目ヤニが付いているのが確認できたからである。ひとつも面白いシーンがないどころか先輩からの含蓄ある言葉もひとつも見当たらない上に目ヤニ。これはひどい。いや、まぁいい、参加しただけ意義があるのだ。動画を撮るために早起きしたせいですっげえ寝不足でたぶん今日の仕事は生産性が思いっきり下がるけど、いいのだ、これでいいのだ・・・。そう思うほかあるまい。