朝起きるのがつらい私へ

日本人は先進国の中でもとりわけ睡眠時間の短い部類に属しているなどという統計がどこぞの国際機関から発表されているがまさにそれは事実なのだろう。現に私はいま睡眠不足による睡魔に襲われている。前夜何時に寝ようと朝うまく起床できないのは真理であるが、飲みに行った翌朝はことのほか困難さを伴う。普段あまり飲みに行かない人との酒席は会話のネタが切れず思いのほか長く飲んでしまう。普段から飲みに行く人との酒席は会話のネタなんてもうないはずなのに妙に盛り上がって長く飲んでしまう。まぁだから平素より飲みに行く仲なのだけど。

最近引っ越して職場により近い場所に居を構えることとなったため、以前の住まいに比べ1時間半近く寝坊できる状況にある。にも関わらず6時前後に起きる必要があった、かの暗黒時代と比べても朝一番の死にたさはあまり変わっていない。いやむしろ悪化したかもしれない。家が近くなったために深酒する機会も増えたからだ。なんということだろう。私は利便性を代償に金も健康も時間も失っていたのである。おまけに通勤時間が短くなったために読書の時間もぐーんと減った。これはまた別の問題なので今回は深入りしない。

閑話休題。しかしまぁ朝がつらいと起きるのも出発ギリギリになるので、あさチャンの夏目ちゃんかわいいなぁなどと感慨にふけりながらコーヒーをくゆらすそんな優雅な時間はもちろん過ごせない。高い金払って買ったグラノーラにも一向に手をつけられず、行きがけのコンビニでパンやらおにぎりやら買うので出費がかさむ。何もいいことがないではないか。何より前述の夏目ちゃんのご尊顔をゆっくり拝めないのが一番問題である。朝9時の時点では（今日は絶対に早寝するぞ）と断固たる決意をするのに夜9時に差し掛かる頃にはさほど疲労感もなく結局夜更かししてしまうのは皮肉なものである。とはいえ個人的な戦略により明日から何日か連休となる見込みのため今日を乗り切れば大勝利。実のところ朝がつらいとか早寝がどうとか今日に限って言えばあまり関係ない話なのであった。完。