ツイッター以上ブログ未満

かつては日々の食事メモでした。

ほぼ面識のない女性と唐突に酒を飲んだ

いや正確を期すならばその女性はアルコールを飲んでいない。彼女の言葉を借りれば「シャンディーガフ・ビール抜き」であり私は正解にたどり着くのにずいぶんと時間が掛かってしまった。鉄板ネタだったろうにすぐに突っ込めなくてごめんなさい。

事の発端は先方からのLINEであった。自分でもほぼ忘れかけていたが以前、これまたひょんなことからお呼ばれした初対面だらけの飲み会。多少なりとも期待して参加した自分がバカだったと反省するしかない顔ぶれであったが今となっては良い思い出のそんな飲み会。その中にいたひとりが件の女性であった。席は遠くほとんど会話がなかったが帰り際に数十秒ほど言葉を交わしたような気がする。まぁ要するに連絡先は知っているが顔も名前もほとんど覚えていないのだった。それから数カ月が過ぎ当時の記憶は頭の片隅か忘却の彼方に消えつつあった。

例の飲み会には自分を含め3名で参加しており「ひょんなことから」と言葉を濁しはしたが内心はカルトか保険か嫌がらせかのいずれかだろうと予感していた。だから自分以下2名は保険として同行してもらったバディであった。実態は保険でもカルトでもなく単に残念な飲み会でしかなかったが、件の女性は私たちが3名で参加したことをよく覚えていた。逆に言うとそれしか覚えていなかった。

結論から言おう。昨夜彼女が呼びたかったのは私ではなかった。もちろんそうは言わないが、待ち合わせ場所で対峙した瞬間の彼女の顔(えっ、誰コイツ?)を私は忘れられない。その後は取り繕うように喋りまくった。サシ飲みの内容は特に述べるような内容でもない。当たり障りのない、生い立ちや仕事、趣味の話をしたくらいだった。なぜか最後に本を借りてしまい今後最低でもあと1回は会わないといけなくなった。それはまぁいい。それよりも許せないのは、おぼろげにしか覚えていなかった彼女の顔を必要以上に美化していたらしい自分のちんけな記憶力である。

これ以上は何も言うまい。