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かつては日々の食事メモでした。

ファミマよ永遠なれ

今でこそセブン1強(自分調べ)の昨今だが、かつての私の青春、高校生活を彩っていたのはいつだってファミリーマートだった。本稿は下書きフォルダに埋もれていた2年半前の内容に加筆修正したものであり、先程書き終えたはずの記事がアプリのエラーで消えたことの腹いせも少しは兼ねている次第である。

当時通っていた高校は、これといった校則もなく、自由闊達な雰囲気のある学び舎だった。のどかな町並みも相まって、皆がのびのびと過ごす憩いの空間だった。どのくらい自由かというと、在校生のあいだで唯一守るべきとされていたルールが「上履きを履くこと」だけだった。実際には、サンダルのまま上がり込んだり上履きのまま外に出たりするなど、それすらもろくに守られていなかったのだが。断わっておくが、決して荒れていた高校ではない。しかし自由ではあった。

校内には食堂がなく、生徒はめいめい母親の手作り弁当や、工場勤めのパートさんが汗水垂らして作るコンビニ弁当を持参するのが常だった。あるいは昼休みや放課後になると買い食いに走ったものだった。校門を出てすぐのところにコンビニが控えており、それがファミマだった。高校生活が人生のすべてに近かかったあの頃、傍らにあるのは常にファミマだったわけである。
よく買っていたのはスパイシーチキン、アメリカンドッグ、ピザまんの3点セット。それが昼食だったのか間食だったのかはよく覚えていない。しかし大抵はこの3点セットだった。全てレジで済む内容である。ファミチキが当時発売されていたかは矢張りよく覚えていない。値段は今よりも安く高校生の懐にも優しかったことは覚えている。むろん身体には一切よくないだろう。しかし朝夜は実家の健康メシが待っていたので、一応バランスしていたのだと思う。近頃はホットスナック自体買うことが減ってきた。もちろん金欠は主たる理由のひとつだが、あまり積極的ではないにせよ健康を意識してのこともあるかもしれない。
高校の時分は寝ても覚めてもスパイシーチキン、アメリカンドッグ、ピザまん。今では酒、酒、酒。時の流れの無情さに幾ばくかの虚しさを感じつつも、まあそれも人生だと納得させるしかない。当時の生活を彩る要素のひとつに、ファミマはたしかに存在していた。いまの生活は何に彩られているのだろう。酒一色ではないことを祈るが、それはまた未来の自分が振り返ってくれるはずだ。