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かつては日々の食事メモでした。

ちょうどぴったり赤になる

自分が渡る寸前で、目の前で。もったいない、と思ってしまう。あと少しで渡れていたのに。渡れていたら、こうして待っている間にも先に進めていただろうに。今こうして何もしていない1分2分は何なのだろう。時として、手前から走ってまで青信号を掴み取ろうとしてしまう。待ちぼうけは嫌だ。ある種の焦燥感に突き動かされる。待つことのメリットが見えない。ただただ時間の無駄に思えてしまう。この時間、先に進めていたはずなのに。この思いを打ち消すことが出来ない。

歩くペースを乱されるのが好きではない。いやどちらかと言えばとても不快に感じてしまう。前を歩く人が遅く、前に進むのが阻害されていると感じると、ネガティブな気持ちが強くなる。目の前を行く人が改札でピーンポーーンをやらかすと無性に腹が立ってくる。歩道に複数人が広がり追い抜きができないと気が狂いそうになる。ひどい時には「おれの人生を邪魔するな!」とさえ思えてくる。器が小さいと言えばそれまでだが、このどうしようもない感覚は理性でセーブしていくしかない。それだけに酒に酔うと悪い部分が出てきてしまうのでは、という怖さもある。

おそらく「渡る直前で赤になる」ことへの苛立ちも根っこの部分は同じ。本当は前進できたはずなのにできなかった。根源的にはこの感覚から来ているのだろう。アンガーコントロールは大事だが、この気持ちはどうすればマネージできるのか。今のところ、すっきりいく解決策は見い出せていない。ひとつだけあるとすれば、ひとりでなければこの感覚は和らぐので、詰まるところ誰かと居れば待ち時間は苦ではなくなる。前進するペースが独りよがりでなくなるからだ。自分ひとりだけの人生ではなくなるからだ。プライベートであればパートナーがいることでどうにかできる。仕事であれば、うーむ、やはり専属秘書をつけて四六時中お世話してもらうしかないな。ひとりの時間が減ってしまうのは惜しいが、こと本件についてはこれくらいしかやりようがない。

というのは流石にアレなので、もう少し良い案がないか、アンガーをマネジメントする術がないか、考えてみることにしよう。話はそれからだ。